トレンドは、見ればすぐにわかります。
テレビ、SNS、雑誌、街ゆく人々。何が目を引くのか、どんな形・色が多いのか。
そこには、なんとなくの法則性や流れがあることがわかります。
ただ、それをそのまま取り入れても、自分のコーディネートにぴったりとはまるとは限りません。
トレンドを情報として知っていることと、実際に上手に取り入れられるかどうかは別の話です。
同じアイテムでも、なぜかしっくりこない。
その違和感は、トレンドそのものではなく、トレンドとの付き合い方に起因しています。
強いだけのトレンドを鵜呑みにしない
流行しているものは、基本的に“強い”ものです。
シルエットが大きい、色がはっきりしている、あるいはデザインに主張がある。いわば、奇をてらったトリッキーさや強く攻めた表現。
ただ、これをそのまま着ると、意図せず浮いてしまうことがあります。
問題は真似ることではなく、自分に合うものを”ちょうどいい強さ”を見極めずに使ってしまうことにあります。
支持されるのは、“計算された抜け感、遊び”
一過性のトレンドから、確固たるクオリティを放ち、やがて盤石の支持へと地位を昇華させていくアイテムを見ていくと、ある共通点が見えてきます。
それは、”抜け感や遊び”が垣間見えるのに、どこか整っていること。
サイズ感にゆとりがあっても、だらしなく見えない。
デザインに強さがあっても、全体は落ち着いている。
それは決して無造作であったり、偶然そうなったのではなく、すべて計算されているのです。
アイテムに込められた強いキャラクターやブランドの理念が、素晴らしい調和を保つことで、唯一無二の存在感と絶大な支持につながります。
“足す”のではなく“自分のモノ”にする
トレンドを取り入れるとき、足し算で考えると印象とファッション性は崩れ、有象無象となり果てます。
新しい要素を加えれば加えるほど、全体のバランスが悪くなるからです。
むしろ必要なのは、”自分のモノにする”ことです。
強い要素をそのまま使うのではなく、全体の中にどう収めるべきか、そもそもそれを取り入れるかどうかをきちんと見極めること。
トレンドはすべてを使おうと思うのではなく、一つの要素だけを明確に効かせる。あえて、他は引いておく。今、自分が使いこなしている要素との掛け合わせを検討してみる。合わないのなら、トレンドを捨てることもいとわない。
そうした、創意工夫と思い切りの良さを大切にすることで、トレンドは自分のモノとして自然に取り入れられる可能性が格段に上がります。
トレンドは、追うものではない
トレンドは追うものではありません。そして、そのまま取り入れる必要もありません。
自分にとって無理がないか。
着たときに違和感が出ないか。
繰り返しになりますが、大切にしたいのはトレンドに踊らされることなく、自分に合うかどうかという視点を持つことです。
情報の量も速度も著しく増加していく現代において、トレンドも次々に生まれては消えていきます。
しかし、そのなかでも生き残るものには一定の共通項があり、それを上手に取り入れるためのノウハウにも一定の答えが出ています。
自分の好みやセンスを大切にした上で、トレンドを巧みに取り入れる視点を磨き、日々のコーディネートを楽しんでいきましょう。